ジニーと調律②
大掃除しなければ…普段の土日と変わらない年末年始になってしまう汗。
ピアノ、ちょっとストップせんと…
と思いながら、
あれはこうしたらどうかな?
こうやってみようかな?
あの部分練習足りてないよな?
とか思って、すぐにピアノに吸い寄せられる汗。
疲れる練習を心掛けているが、延々とやってしまいそうになるねんな。
新曲で遊んでもいるし。
明日は少し掃除もしよ…食べ物も買いに行かねば。
(帰省はなし)
はい、本題。
ジニー無事来た(詳しくは前の記事にありマス)。
ハンマーを見て、笑顔で一言。
“かなり練習してますね?ハンマー写真撮っていいですか?ハチワレさん、こんなに練習してますよって工房に見せます!”
ピアノ購入した先の工房に見せるらしい。
うん、とても好きな仕事ぶり。
工房もよい。
ピアノをパラパラ触りながら、状態を確認。
ジニー“こういう音どうですか?”
私“あんまり好きじゃないですね。”
ジニー“僕も嫌いです。うん、今日はどうしますか?”
テーマ “コントロールしにくいピアノ”
を伝える。
ジニー“うーん、そういうのちょっと難しいですね。”
私“すぐ鳴ると難しいですよね。”
ジニー“それはそれで難しいですが…それだけだとちょっと…金平糖の踊りでも練習するの?って(刺)。今の状態はバロックくらいしかまともに弾けなくなっちゃってますね。”
月光の1楽章やショパンなどをパラパラ弾くジニー。
ジニー“これくらいで音が出ないようじゃ…”
ラフな調律をして、整音等から始まる…
ハンマーに針を刺すとそれだけで音もタッチもがらりと変わるから、本当に面白い。
少しずつ、私に確認しながら(どう変わるのか教えてくれながら)、意見を聞きながら、進めていく。
(要するに木村拓哉は何役やっても木村拓哉…ちなみに山崎賢人の羊と鋼の森は嫌いでキングダムは好きらしい)
湿度は結構気を付けている方だ(と思っていた)が、やはり湿度の影響受けている箇所があるという…ショック。
タニタの湿度温度計がどこにあるかも覚えているジニー…一週間分のデータをチェックしている。
あわわ、ヤバい…かも?
私“今週雨降ってたので…(言い訳)”
ジニー“うん、まあ、仕方ないですね(とは思っていない言い方)。まずまずではあります。”
どう悪くなっているか詳細も教えてもらう…ベンザブロック的な治し方も(調律師になるんかって)。
【意味不明なことばっかり書いてスミマセン】
ジニー“僕は電気代月4万使ってます。それは奥さんとの円満代でもあります!”
よよよよよ4万???(;゜∀゜)
奥さんに加湿除湿のオンオフをお願いすると文句が出るから、除湿器と加湿器両方つけっぱなしにしてるとのことだ。
きちんとしていないと調律師として示しがつかないとのこと。
且つ、自宅のピアノはなるべく触りたくないらしい。
私“症状が出てるので、もっと気を付けます…”
ジニー“そうですね!僕もよい夫だって自分では思っていても、今年は4日しか休みなかったから、家族は湿気てるかも”
ウッ…刺…これくらいはとてもわかりやすい。
あー新しい除湿器買おう(><*)
おっかけしてる調律師さんもジニーも同じ除湿器をすすめている…この除湿器があるところのピアノは状態が非常によいというのだ(ちなみにジニーは3台持っているという…)。
私の恋人ちょっと機嫌悪くなってたかも(前の記事“プレゼント”に書いた通り無事購入…そしてラブラブ?たぶん)。
ここまでで約2時間半…いろいろな話をしながら手は止まらない…私が望むことを引き出してもらっている感。
やってもらったことはよう書かれへんけど…
うん、
格段によい状態…
コントロールしにくいけど弾きやすい!!!
(上手く言えん)
今はほぼ全ての時代を弾いているとすでに言っていたので、何も聞かれずに調律に入る。
(この前はロマン派の調律)
ジニーは調律するときに、音もチューナーも何も使わない…
調律は即終了。
ジニー“少し曲弾いてください”
モジモジする私…二小節だけ弾く…バッハとモーツァルト。
ジニー“…曲を弾いてもらわないと、大事なこと見落としてるかもしれないので…弾かないとわからないこともたくさんありますので…間違えても何でもいいので”
絞り出すように何曲か部分だけ弾いた。
構造の点から、また遠回しに意見を言ってくれるジニー(感謝しかない)。
それから、また調整。
私“私がこのピアノで練習したら、もっと上手くなる…そんなピアノにしてください”
ジニー笑う。
そして
完了!!!
(注意:もちろんフルメンテナンスではないデス)
メンテナンスしてもらいながら、ずっとジニーと話してた。
ピアノの構造のことはもちろん、ピアノ業界のあれやこれ、ピアノメーカーのこと、娘さんのピアノのこと、ピアノ愛好家の面白いブログ、やめた教室のことなど。
ジニーの話は例えが盛りだくさんでとても面白い。
ピアノの構造とかも例え話で教えてくれるから、すぐにわかった気になる。
いい仕事はピアノが下手とか上手とかで変わったりしない、そんなことは関係ないのだ。
わたしには勿体ないかな?とかそんなことを思うのはもうやめた。
(…やっぱり少しは思ったけど笑)
ジニー“ハチワレさん、こんなこと言ったらあれだけど…本当に面白い人ですね。僕と同じ星に住んでる、(弟子に)欲しい。”
ジニーと私ともう一人、同じ星に住んでいる人を見つけているらしい(何となく言ってる訳じゃないと言いたいのだろう)。
まあ、仕事柄、調律師の世界とは相性がいいだろうな。
でも、今の自分の仕事と似てるなと思うのは、調律師とピアニスト兼講師で比較すると、ピアニスト兼講師の方なんやけどね。
そうだな…海外のピアニストは日本のピアニストよりピアノの構造をより理解している人が多いと読んだことがある。
海外のピアニスト兼講師に近いかもしれない(というか、そうあるべきかなと思う…自分はさておき汗)。
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